サーフィンか, 争いか. "マロイは僕の相棒に対して, 純粋にあの波をメイクして欲しいと願っていた. 彼はあのとき, 自分以外のサーファーたちと一緒にセッションを楽しんでいたのだ. マロイの思いやりは一瞬にして脳内の激しい競争心をほぐすという連鎖反応を僕にもたらした."
THE SURFER'S JOURNAL JAPAN 11.2, 13

ノーズライディング

種類

  • 基本的なノーズライド
  • ハングファイブ
  • ハングテン
  • チーターファイブ

ポジション

波のトップから仕掛けるのが鉄則.

ウォーキングはボードが波のミドル〜トップのポジションにあるときが仕掛けどき。また目の前のフェイスが掘れているということも、ノーズライディングの条件のひとつだ。

ボトムから上げてトップでセットアップ.

ボトムにボードがある場合は、ターンして波のトップまでボードを上げて、そこから仕掛ける。ラインをミドルよりも上まで上げて、一気にウォーキング。ノーズライドしてからのライン取りは、サーフィンの基本であるダウンザラインとなり、再びボトムまで下がる。

確実に上達するロングボードサーフィン, p.116


01 波の中腹から上に向けてボードをセットし、波側に一歩目を出す
02 二歩目でハング・ファイブをメイク。前足荷重で加速する
03 加速しすぎてボードが下がってきたので微妙に後ろ足に荷重する
04 後ろ足に荷重するのは、ボードを上げ、スピードを殺すのが目的だ
05 後ろ足への荷重を強め、ブレーキングしてスピードを殺す
06 上体を倒し後ろ足荷重をより強め、スピードを更に殺す
07 ブレーキングが完了。ここから再び前足に荷重し、加速に入る

Stylish Longboarding, 07-002-ラインを下げないことが長くノーズライディングする秘訣, p.94-95

ウォーキング

ロングボードの大会の実況で「自分が移動するのではなく、ボードを出し入れする」と解説していた。

「歩くのではなく、ボードを滑らせることをイメージすれば、もっとスタイリッシュになる」

"ウォーキング"というよりも、直立した状態で、足でボードを前に送り出したり、戻したりして、ボードを"動かしている"ように見れるのだ。

そう見える理由は、ボードが安定し、滑らかなクロスステップをしているという証明に他ならない。

Trimming on The Wave, PART2 Walking Noseriding, p.37

クロスステップ

なぜロングボードで前後に重心移動する際に、クロスステップでウォーキングする必要があるのだろう。

...(省略)...

クロスステップの場合、ステップしているとき、どちらか一方の足にしっかりと荷重する(フロントサイドの場合つま先側、バックサイドの場合かかと側)ことができる。これに対してシャッフルは、両足の足に常に交互に力がかかってくるため、一定の力をレールに荷重しながらステップする事ができない。こうした理由から、ロングボードをコントロールするためには、クロスステップでウォーキングする方が適しているといえる。

池田 潤のロングボードクリニック, ウォーキング, p.64


上体と腰を出来るだけノーズ方向に向けて歩く。

しかしよこ向きに歩いては歩行はままならない。人は通常歩く時、正面を向いて左右の足を交互おに出しているが、ボードの上でもkろえと同じ歩き方をすればいい。つまり上体と腰を出来るだけノーズ方向に向けて歩くのだ。

確実に上達するロングボードサーフィン, p.120


土踏まずはストリンガーの上に

ステップを踏む場合はボードが左右にぶれないように注意。ステップする足は写真のように土踏まずがストリンガーの上に来るようにするのが基本だ。

ザ・サーフテクニック ロングボード編, クロスステップの練習, p.105

コントロール

「ウォーキングの意味は歩くことだけじゃない。スピードをコントロールすることが本来の目的」

ウォーキングをただノーズへ行くための手段と思っているロングボーダーは、実に多い。

まだサーフボードが木製だった時代、ウォーキングの目的は、ライダー自身が前後に歩いて、そのあまりにも重いボードのスピードを調節する事にあった。言わばノーズライドは、ウォーキングのオマケに過ぎなかった。

スピード調整の基本は、前が加速(オン)、後ろが減速(オフ)だ。このオンとオフの間にあるのがニュートラル・ポジション。この部分はクルマのニュートラル・ギアと同じで、ボードに何のパワーを与えない。この三つのポジションを組み合わせることで、いろんな波を乗りこなせるだろう。

Trimming on The Wave, PART2 Walking Noseriding, p.38


  • ノーズでヒザを曲げて前荷重にすると加速
  • ノーズでヒザを伸ばして後ろ荷重にすると減速

「ノーズでのスピード・コントロール。それが長いライディングをするための秘訣だ」

ちょっとでもノーズに足がかかるようになったら、次に目指すのは、"ノーズでライディング"することだ。例えハング・ファイブと同じ格好が出来ても、ボードがコントロール出来ていなければ、それは本当の意味でのノーズライディングとはいえない。

まず覚えたいのは、ボードのスピードコントロール。そのカギとなるのが"ヒザ"だ。ノーズにかけた前足のヒザを"曲げる"ことと"伸ばす"ことによって、ボードの"加速(ON)"と"減速(OFF)"が出来るのだ。

前足でノーズをおそうとするとヒザは自然に曲がり、体は前重心になる。そして、ボードに足を乗せたまま荷重を小さくしようとしたら、足は自然と伸びて後ろ荷重になる。

初めは理屈よりもヒザを曲げたら加速(ON)、伸ばしたら減速(OFF)と単純に覚えておけばいいだろう。

Trimming on The Wave, PART2 Walking Noseriding, p.42


  • 波側に荷重すると加速
  • 反対側に荷重すると減速

「レールを使うことを覚えれば、ノーズライディングはもっと楽しくなる」

波側に重心をかければ、レールが食い込んで、ボードは加速(ON)する。そして、反対側のレールに重心をかけて、波側のレールを浮かしてやれば、ボードは減速する。

Trimming on The Wave, PART2 Walking Noseriding, p.44

ハングファイブの時に後ろ足を波側に移動したり、逆に移動する事でレールを入れたり抜いたりする。それとヒザや足首での加減速を組み合わせる。

ON

後ろ足を波側のレールに移動。レールが波に食い込み、一気に加速。ノーズが下がり、ボードが上げる水しぶきも、激しい。

OFF

後ろ足の位置に注目。ストリンガーより手前にステップして、レールを抜いている。それにより、ボードが波から外れて減速している。

Trimming on The Wave, PART2 Walking Noseriding, p.45