THE SURFER'S JOURNAL JAPAN 12.4
たとえばジェリーがマウイに住んでいたときのこと。
「パイブラインにいつ波が立つかわからないから、風が吹いているホキパにパドルアウトするんだ。パイブラインのためのトレーニングになるから」
って言って沖に出ていくんだ。 あまりにもかったるいコンディションだから、わたしは「そこまでしなくてもいいや」ってなっちゃうんだけどね。 当時からジェリーは「キープパドリング」と言いつづけていた。 サーフインはちょっとやらないと、いざパドリングしたときにすぐに思い知らされる。 最近じゃ本当にそれが顕著で、わたしはあきらめようなんて気分になつちやっているけれど、そういうところで、ジェリーは違う。 ふだんからちゃんとサーフインをして体を整えていれば、いざというときにしんどくない。 そのためにどんなコンディションの海でもサーフィンに励むし、ヨガもやる。 サーフインに対する態度にいっさいの妥協がない。 近くで見ていればわかるけれど、真似しようと思ってもかんたんにできるものじゃないんだ。
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