サーフィンか, 争いか. "マロイは僕の相棒に対して, 純粋にあの波をメイクして欲しいと願っていた. 彼はあのとき, 自分以外のサーファーたちと一緒にセッションを楽しんでいたのだ. マロイの思いやりは一瞬にして脳内の激しい競争心をほぐすという連鎖反応を僕にもたらした."
THE SURFER'S JOURNAL JAPAN 11.2, 13

THE SURFER'S JOURNAL JAPAN 12.4

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たとえばジェリーがマウイに住んでいたときのこと。

「パイブラインにいつ波が立つかわからないから、風が吹いているホキパにパドルアウトするんだ。パイブラインのためのトレーニングになるから」

って言って沖に出ていくんだ。 あまりにもかったるいコンディションだから、わたしは「そこまでしなくてもいいや」ってなっちゃうんだけどね。 当時からジェリーは「キープパドリング」と言いつづけていた。 サーフインはちょっとやらないと、いざパドリングしたときにすぐに思い知らされる。 最近じゃ本当にそれが顕著で、わたしはあきらめようなんて気分になつちやっているけれど、そういうところで、ジェリーは違う。 ふだんからちゃんとサーフインをして体を整えていれば、いざというときにしんどくない。 そのためにどんなコンディションの海でもサーフィンに励むし、ヨガもやる。 サーフインに対する態度にいっさいの妥協がない。 近くで見ていればわかるけれど、真似しようと思ってもかんたんにできるものじゃないんだ。

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